2024年の紅白歌合戦出場者が発表され、2年連続で旧ジャニーズ、現STARTO ENTERTAINMENT所属タレントの出場がゼロとなることが明らかになりました。
同日NHKが発表した令和6年度中間決算の概要によると、受信料収入は前年同期比402億円の大幅減少だとか。
スタエンタレントの紅白辞退で今後の大河ドラマ出演、紅白司会などの道が閉ざされたという声もありますが、そもそも大河も紅白もなくなる未来があるのかも?
本当に今年も紅白ゼロだったSTARTO ENTERTAINMENT
交渉はしたけれど…
前評判通り、STARTOタレントはゼロとなりました。
背景を報じてるメディアはたくさんありますが、なんとなくしっくり来たのがこちらのスポーツ報知の記事です。
NHKの大塚信広制作統括は、STARTO社の出演について「ない」と断言した後、「交渉させていただいて、名前が載っていないのは残念に思う」。平静を装ったが、私的な感情を交え、痛恨の思いを吐き出した。
昨年9月。ジャニーズ事務所が創業者・ジャニー喜多川氏の性加害を認めて以降、同局は新規出演依頼を見合わせた。紅白も、44年ぶりに未出場となった。
今年10月16日。被害者補償と再発防止の取り組みなどが進んでいることから、新規起用の再開を発表。同局内でも意見が割れたが、真っ先にグループ数組にオファーを提示。発売3日で最新アルバムがミリオン突破するなど屈指の人気を誇るSnow Manも含まれた。
該当グループは、スタッフやメンバー間で話し合いを重ねた。関係者によると、“国民的番組”に出たい声もあったが、喜多川氏の問題以降同局からタレントが次々と姿を消し、民放含めて最も長く“断絶”したショックを抱えるメンバーやスタッフもいるという。“溝”が埋まらない中、同20日にNHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」が放送された。喜多川氏の問題などが掘り下げられ、タレントすら知らない内容は反響を呼び、再び“傷”はえぐられた。交渉は難航し、当初のグループ以外の出演も打診されたが、辞退に傾いたのは必然だった。
スポーツ報知
なんだかんだ難しい分析もありますが、結局のところSTARTOタレントの紅白出場は、現時点ではタレントよりもNHKの方がメリットが大きく、タレント側はモヤモヤを我慢して出場するほどのメリットを感じなかった、ということでは。
NHKは、STARTOのタレントの起用に踏み切った理由を「1.被害者への補償、再発防止への取り組み、2.両社の経営分離が着実に進んでいることが確認できた」と説明しています。
それなのにNスペでは、補償本部長が遺族へ暴言を吐き、NHKの元理事がジャニーズ事務所顧問を経て現在STARTOの顧問となっていることを報じて、1も2も「本当に確認できたの?」という印象に。
これでNHKはなんでSTARTOタレントの起用再開を決めたのかというと、やっぱり視聴率欲しさですよね。
ちなみに受信料で成り立つNHKがなぜ視聴率を気にするかというと、政府予算のためだと言われています。
それでSTARTOタレントが紅白に出たら、結局馴れ合いだよなと批判の声がタレントにも及んだかも。
他にも
- NHK会長の「事務所を辞めたら出すと言ったのに、思ったより辞めなかった」発言
- NHKが昨年報じジャニーズを追い込んだ「『ザ少年倶楽部』のオーディションに参加した高校生がNHKのトイレ内でジャニー喜多川氏に襲われた」という件が根拠不足で補償債務が存在しないことを確認する裁判に発展した
- ↑はNHKが報道前にきちんと事実確認をしていれば起きなかったことだけど、Nスペではスルーだった
等々あり、それではタレントが「出ない」選択をするのも仕方ないような。
米津玄師、B’zは?FRUITS ZIPPERが落選しLE SSERAFIMは出る不思議
それにしてもNHKは今年もやっちゃいましたね。
せっかく朝ドラの主題歌を米津玄師さんとB’zに依頼したんだから、目玉として少なくともどちらかは通常発表に混ぜるのかと思っていました。
それでもこの2組や中森明菜さんは、まだ放送直前の目玉として発表される可能性は残されています。
でも、FRUITS ZIPPERとかときめき宣伝部がこれから追加発表されることはまずないような。
世界的に見たらどうなんだか知りませんが、貴重な国民の受信料で成り立つNHKの番組である以上、ILLITやLE SSERAFIMを出すよりは、FRUITS ZIPPERとかときめき宣伝部が出た方が納得されたんじゃないでしょうか。
「大河ドラマ出演」や「紅白司会」の栄光は過去のもの…
今回Snow Manを始めSTARTOタレントが紅白出場を辞退したことで、今後の大河ドラマや朝ドラなどドラマへの出演や、バラエティへの出演、さらに紅白司会になることもないんじゃないか、という声も出ています。
本来ならそれとこれは別、でうまく処理していくべきことでしょう。
例えば旧ジャニ時代レコ大は辞退していましたが、だからといってTBSが他の仕事のオファーをしなかったわけではないですし。
でもNHKは違うような気がします。
NHK職員には「公共放送の担い手」というプライドよりも、エリートとしてのプライドを優先する人が多いような気がします。
そして二枚舌というか、今回のSTARTOタレント起用再開のときも、時期的に紅白歌合戦を睨んだ解禁じゃないかといわれていましたが、「そういうことではない」と言いながら、真っ先に紅白のオファーをしたようですしね。
ちょうど紅白歌合戦の出場者発表の日に発表されたNHKの令和6年度中間決算の概要によると、受信料収入は前年同期比402億円の大幅減少で、8000億超の純資産で補填するそうで。
受信料を減額したことと契約数が減っていることが影響、とありましたが、8000億…よく貯めましたね!新社屋用とか言われていますが。
その記事に対するネットの反応を見てると、NHKは今の形での継続は難しいんじゃないかという気がしてきました。
公共放送なのに、ジャニー喜多川氏の性加害問題についての判決が出たときに大々的に報じなかった、それだけでも役目が果たせていないことが明らかですし。
10年くらい経ったらNHKは、政見放送と天気予報、災害速報などだけの局になってるかも。
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