4月10日から放送開始となるフジテレビ系ドラマ「風間公親―教場0―」の完成披露試写会にて、キムタクが”フジテレビの月9枠”を完全否定するような発言をしたとして、ネットで盛り上がっています。
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ネットニュースによると、今作の月9枠での連ドラ化について質問されたキムタクは、
「フジテレビさんは『月9』の言葉を言いたがりますが、今や僕の中では何曜日の何時とかいうよりも、作品に力がないと楽しんでもらえないと個人的には考えています。だからもう、『月9』って言わなくていいと思っています」
と持論を展開したといいます。
[以下引用]
「今回のドラマは『教場』というタイトルを後ろに持ってきて、風間公親を前に持ってくる作業。彼のパーソナルをどこまで不思議に、そして不気味に表現するかという部分で、水を飲むとか、鼻をかむとか、何かを飲み込むとか咀嚼するとか、そういう人らしい部分を監督から一切求められない。そういう意味を含めて、フジテレビの月9に、この作品をどうやって陳列するんだという思いはありました」最初は連続ドラマでやることは「不可能だと思っていた」という木村。しかし、これまで何度もタッグを組んでいる演出の中江功の熱意によってチャレンジしてみようという思いになった。
「作品の中身を引用させていただくなら、ある意味、中江教場で自分は育ってきたと思っているので。挑戦的な部分はあるにしても、中江監督や慣れ親しんだスタッフが現場にいてくれるので、気持ちいい緊張感で作品に取り組めています」
これまでは、警察学校という特殊な空間での物語だったが、本作では日常の風間が描かれる。
「スペシャルドラマと大きく違うのは、視聴者の皆さんが生活している空間で風間という人間が描かれること。最初に監督とは、どう違和感なく、面白くできるかを話し合いました。スペシャルドラマを2本作ったうえで、それよりも以前を描くので、そこはいろいろな逆算をしなければいけないという難しさもありました。でも、これまで2本作品を作ったスタッフさんがいるので、皆さんが『彼だったらこうしますよね』と先回りして考えてくださる。ベクトルが同じ方向を向いている人たちと、互いを理解し合えている現場というのは、非常に面白いです」
各部署がしっかりとコンセンサスをとって臨んだ本作。異質の主人公を月9で描くというチャレンジに立ち向かっていくなかで、いまの世の中の風潮への寄り添い方も頭を悩ませる部分なのかもしれない。
「まあ、いまは現場でリスペクト・トレーニングという言葉が存在しているわけで。そのなかで、風間の指導方法って、現代に合っているかどうかというのは、非常に疑問が持たれるところではあります。でも、そこはフィクションという強い盾を振りかざして、しっかりと作っていきたいと思っています」
木村にとって、月9は『ロングバケーション』や『ラブジェネレーション』、「HERO」シリーズ、『プライド』、『エンジン』など、数多くの作品で主演を務めた枠。しかし、“枠”という概念は、若者の生活形態の変化で、意味合いが変わってきているという側面もある。
「元も子もない言い方になってしまうかもしれませんが、大人が本気になってテレビドラマを時間とお金をかけて作っても、観る人の選択肢が広がったことによって、一元的な意味を持たなくなってきていることは事実だと思います。スタッフのなかにも『テレビが家にない』という人もいますからね(笑)」。
木村はスタッフとの会話で印象に残ったやり取りを明かす。
「『この間、中江さんと木村さんがご一緒したドラマ観ました!』という若いスタッフがいたんです。『どうだった?』って聞いたら『すごく熱いお話でした』と言ってくれたのですが、でもそれはテレビではなくスマホの画面で観ていたらしくて、『あっ、そっか』って(笑)。いま視聴方法ってさまざまで、リアルタイムで観てくださる方がいれば、見逃し配信で観る方、毎週録画していて、一気にまとめて観る人もいる。どれが正しいということもないのですが、作品に取り組む熱意とは別に、しっかりとラインを引いて考えなければいけないという部分はあると思います」。
時代の変化と共に、受け取る側の環境は変わったとしても、現場には「非常に面白い責任感が毎日転がっている」と、木村のモノ作りへの探求心は変わらない。現場の熱は「高めですね」という木村の表情には、どんな形態で視聴しようとも、想像を超えるような作品に仕上がっているという自信がうかがえた。
[クランクイン]
どうでしょう?
ほとんどのニュースサイトは、キムタクの言葉をかなり端折って伝えていたので、「月9否定」みたいな論調でネットに広まってしまったのかなと。
いわゆる”切り取り”というヤツですね。
松本人志さんが「ワイドナショー」で「やめてくれー!!」と叫んでいた、アレです。
徹底検証 テレビ報道「嘘」のからくり
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なので、あえて「クランクイン」さんの長文記事をそのまま引用させて頂きました。
ここまで読めば、キムタクの真意はちゃんと伝わってきます。
要するに、リアルタイムで視聴するというスタイルが廃れ、個人の好きなタイミングで楽しむのが当たり前になりつつあるんだから、いつまでも”枠”にこだわるのはナンセンスっしょ。
そういうことを言いたかったのかなと。
まあ、月9ブランドを確立した最大の功労者はキムタクなのは疑いようもない事実ですからね。
フジテレビとしても、キムタクが”月9”に引導を渡しても文句はいえないはず。
ただ、先日は脚本家・北川悦吏子さんが、自分に何の連絡もなく勝手に「ロンバケ」を再編集して配信されたと、フジテレビに対して激怒してました。
「ロンバケ」と言ったらキムタクの代表作であると同時に、フジ月9の代表作でもあります。
命を削る思いで作り上げた作品に対して強い思い入れがあるのと同様に、そういった作品たちが築き上げてきた”放送枠”に誇りを持っている人たちもたくさんいると思うのですが…
キムタクとしては、「オレが言わなきゃ、誰が言う?」という意識はあったのかもしれませんね。
いずれにせよ、今作に自身があるからこそ、ここまで強気な発言が出てくるのでしょう。
放送が楽しみです。
※原作、面白いですよ。
教場0 刑事指導官・風間公親
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コメント
元同級生マツコの「ホンマでっか!?TV」卒業は、信用出来るスタッフの方々がいなくなったというので、月9呼ばわり否定はキムタクと親交の深い脚本家がフジテレビから逃げた際に自分も離れるだろうし。
いつもキムタクの話って長いけどわかりずらい。
ドラマは好きな俳優さんが出るから見たいけど、SP見てないので見るか悩んでる。