2024年10月27日に行われた衆議院選挙についてテレビ局各局が開票特番を放送、日テレはもはやおなじみとなった櫻井翔くんがメインキャスターを務めました。
しかしそこで櫻井翔くんの「103万円の壁」に対する反応の薄さが悪い意味で注目を集めています。
結果、「櫻井翔にはキャスターも政治家も無理」と言われる事態に・・
しかし、本当に櫻井くんがきょとんとしたのは103万円の壁についてだったのでしょうか?
櫻井翔がきょとん顔を披露した「103万円の壁」話
櫻井翔くんがきょとん顔を披露したのは、野党各党の代表と中継をつないだ際、国民民主党の玉木雄一郎代表とのやり取りです。
櫻井「今、国民民主党がキャスティングボートを握っていて、最も注目されています。国民民主党が自民党につくのか、あるいは立憲民主党につくのかで、政権の形が大きく変わる可能性がありますけれども、現時点でどちらにつくというようなイメージはおありですか?」
玉木「この12日間、『手取りを増やす経済政策』を愚直に訴えて、多くの支持、賛同をいただきました。私たちが思う以上にですね」
玉木「例えば『103万円の壁を上げてくれ』という学生さん、パートの皆さんの声をたくさん聞いてきましたし、就職氷河期世代で本当にもがき苦しんでいる方がいます。 そういう人たちに応える経済政策をしっかり出していくことが不可欠だし、特に私たちが提案している『103万の壁』。
基礎控除、給与所得控除を上げていこう、ということを速やかにやらないと。せっかく時給が上がって、最低賃金が上がっても、結局103万円で抑えてしまっていますから、もう10月、11月でも働けない。あるいは(雇用する)店長さんも、もうそれ以降、年末調整に忙しいのに人が雇えない。本当に困ってるんです。
こういうことにしっかり寄り添う。そして、具体的に政策を実現する。そんな政治を実現していきたいと思います」
玉木氏の「103万円の壁」をめぐる主張をしている間、櫻井くんはそれまでのように大きく頷くことなく、時折、首を少しだけ傾げたりする仕草を見せるのみならず、目が泳ぐような瞬間も見受けられたと。
103万円の壁ってなに
103万円の壁
「103万円の壁」は、パートタイムで働く主婦や学生などがよく気にするものです。
年収103万円以下: 配偶者控除が受けられるため、扶養に入っている配偶者の所得税が軽減されます
年収103万円超え: 配偶者控除や扶養控除が受けられなくなるため、税金や社会保険料を支払う必要が出てくるため、結果的に103万円よりも収入が低くなります
具体的に言うと、例えば月10万、年収120万円の場合手取り年収は80~90万円です。
年収150万円で90~100万円となり、やっと103万円の人と並ぶことに。
本来なら50万円も多く稼いでるはずなのに、それはまるっと税金にもっていかれるわけです。
じゃあ200万稼げばいくらかというと、手取りは140~160万円。
時給が同じならだいたい倍の時間働いてるのに、得られる収入は約1.5倍。
これは単純に「税金」とひとまとめにしましたが社会保険料も含んだ概算で、壁は103万以外にもあります。
また妻や子の年収が増えれば世帯主に支給される家族手当に影響がある場合もあり、一概にこのケースではありませんが、とにかく最初の壁が103万です。
そりゃ、余力があっても月収8万円ちょっと、年収103万円以下でいっか、そういう人が多くなります。
一方で、少子高齢化が進み働き手が減っているという問題もあり、人手が足りなくて困っちゃう、最悪倒産、というのもあるのが現実です。
難しくない玉木代表の話
国民民主党と玉木代表が公約の一つとして掲げてきたのが、『手取りを増やす経済政策を進めていきたい』ということ。
『103万円の壁』は最低賃金の上昇率に合わせて引き上げるべきだと何度も繰り返し主張してきました。
これも至極当然の話です。
2000年当時、最低賃金は全国平均で659円でしたが、2008年に700円を超え2016年には800円を突破し、2024年には1055円となりました。
物価も上昇してるので、最低賃金が上がろうと103万円で買えるものは減っているのも現実です。
それなのに103万円の壁はそのまんま、というのがおかしいというのはそんなに難しい話ではありません。
なのに、櫻井くんは玉木氏が話す『103万円の壁』に対しきょとん。。
◆オレも周りも坊っちゃん嬢ちゃんばかりなんだから、知らなくて当然だろ?
ARASHI 嵐 公式生写真
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きょとんとしたのは本当に103万円の話?
こういう話は一般庶民にとっては仕事するなら学生のうちからリアルにお財布事情に関係してくることなので、ぜーんぜんわかんない聞いたこともない、という人は正直まずいないのでは。
櫻井くんは元官僚を父に持ち幼い頃から自分も仕事をして稼いでいるので実感なかったとしても当然でしょう。
それは別に世界が違うだけで悪いことではありません。
しかし…さすがに櫻井翔くんが103万円の壁を知らなかったとは思えないんですけども。
大卒で、10年以上キャスターをやっていて、勉強熱心と言われた櫻井くんがほんとうに知らないなんてありますかね?
細かく完全に理解せよとなったらまた面倒ですが。
そもそも櫻井くんの質問を振り返ると、自民党が過半数割れで国民民主党がキャスティングボートを握っているけどどこにつくか考えてますかと聞いてたんですよね。
それなのに103万円の壁を滔々と話されたら、そりゃポカンともするんじゃないかと思ったり。
ただそうだとしても、そこをピシッと軌道修正できなかったんじゃ、キャスターとして物足りないかなあと。
玉木氏は答えにくい質問されたけど煙に巻いたったぜ!くらいな感じだったのかも。
アイドル出身キャスター櫻井翔への風当たりはきつい
実際なににきょとんとしてしまったのかは不明ですが、とにかくあの反応は良くなかったということで、批判の声が上がっています。
《衆議院選開票速報 国民民主党の玉木雄一郎が基礎控除(103万円)を引き上げる話ししてるけど、上級国民側の櫻井翔は良く理解してないかな?》
《櫻井翔、玉木代表が言うてる103万の壁とか理解してなさそう。そもそも興味無いんやろな》
《基礎控除上げる話も櫻井くんピンときてない感すごかったし…まぁ勉強されてるとはいえ就職氷河期とか扶養の壁とかと対極にあるような人だもんな》
《櫻井翔の顔絶対玉木さんの103万の壁基礎控除の話分かってないな》
櫻井といえば、旧ジャニーズ事務所の性加害問題の際に『news zero』(日本テレビ系)で“フレームアウト”するなど、キャスターとしての資質に疑問を投げかけられたこともある。
「櫻井さんはお父様が元総務事務次官の櫻井俊氏で、小学生のころから慶應義塾幼稚舎に通う“慶応ボーイ”。金銭に困ることはなかったでしょうから、基礎控除のことを気にしたことはないかもしれません。
ただ、今回の国民民主の躍進の要因は、『手取りを増やす』『基礎控除額を103万円から178万円に拡大』という主張を貫いたことにあったわけですから、キャスターとしてそれを把握しておくべきです。“政局話”に終始せず、政策面の議論も展開してほしかったですね」
SmartFlashより引用
玉木氏相手だけでなく、他の候補者と話すときも、決して深く切り込むわけでもなく、展開させるわけでもなく。
今回の選挙特番はオリンピック以上に不評でした。
もとからアイドルがなんでという厳しい立場にいるのが櫻井翔くんです。
アイドルが選挙特番に出ることで若い世代が政治に興味が持てれば、という側面は確かにあります。
でもこんなお財布と直結する話でも反応が薄かったり、話が違うならそれを戻すこともできなかったりするなら、ほんといる意味ないですよね。。
どうせなら選挙前に、若者がどこの党・誰に投票したらいいか、判断の材料になるような対談をしておくとか、党の主張をわかりやすく説明したポストをするとか、そういうことができたほうが日本の若者にとってプラスなんじゃないかという気がします。
政治家転身なんても言われていましたが、もしもそんなことになったらカップラーメンの値段がわからなかったり「給料上がったろ?」とニヤニヤしてる麻生太郎さんみたいな政治家が増えるだけ。
櫻井くんは政治家はもちろんキャスターでもなく、とにかくファンにお金を使ってもらい自らはもーーーっとお金を使い経済を回す、それが役割と割り切って芸能活動をしていったらいいのではないでしょうか。
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